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縦の関係、横の関係。どちらが好み?
岸見一郎, 古賀史健共著「嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え」を最近読んでいます。
フロイト、ユングと並び「心理学の三大巨頭」と称される、アドラーの思想(アドラー心理学)をまとめた本です。
対話形式なので読みやすいです。
アドラーの教えに、対人関係を「横の関係」として捉えるのがあります。
他者は同じではないけれど対等という捉えです。
年齢や職業、性別、育った環境/今ある環境、国籍、価値観、性格、経済状況など
同じではないけれど対等にある関係。
対等にあるのでお互いの違いを受け止めやすくなります。
その反対が「縦の関係」です。いわゆる上下関係が発生する関係です。
縦の関係では、自分が他者より上か下か、自分を他者より高く見るか低く見るかが生じます。
自分と他者との間に比較が生まれ、劣等感や優越感が発生します。
お互いの違いを受け止めることが難しくなります。
多くの対人関係を縦の関係で捉えることが多いかと思います。
家族、職場、学校、習い事など。特に親子関係。
縦の関係でみると、親は自分の主張や意見などを子どもに押し付けたくなります。
その反対もありますよね。
子どもは自分の考えや要望などを親に押し付けたくなります。
小さい子は仕方がありませんが、10代以降の年代ではトラブルが起きやすくなります。
言い争いや無視するなどのトラブル。
横の関係でみるとどうでしょう?
同じではないけれど対等な関係。
異なる意見や主張、価値観、考え、行動を持つ親/子ども。
異なるもの/違いを受け止め、お互い妥協できることを探すかもしれません。
いい意味であきらめが生じるかもしれません。
トラブルが起きる可能性は低くなるでしょう。
縦の関係、横の関係。あなたはどちらが好みですか?
※大切なお子様が何を考えているのかわからないとお悩みの親御様へ。大切なお子様の思いを臨床心理士がじっくりと聴き整理します。詳細はこちらです。