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  • 「理解しています」という言葉に引っかかりが起きました。

    心理学関係の本を読んでいます。

    その中で、相談者の方の身になって理解し、

    「理解しています」と伝えるなどの内容が書かれていました。


    今回私の中で引っかかったのが「理解しています」と相手に伝える部分。

    「理解しています」私の場合、カウンセリング中、あまり使わない言葉です。

    「わかります」

    「うんうん。そうですよね」という言葉はよく使います。


    引っかかりが気になったので、「理解する」と「わかる」を調べてみました。


    「理解する」とは、「物事の道理や筋道が正しくわかること。

    意味・内容をのみこむこと。他人の気持ちや立場を察すること」(デジタル大辞泉より)


    「わかる」とは、「意味や区別などがはっきりする。事実などがはっきりする。

    物わかりがよく、人情・世情に通じる」(デジタル大辞泉より)


    辞書だけではなく、他の色々な情報を合わせると、

    「理解する」は頭で論理的に考えた結果、物事など正しく捉えることができる。


    「わかる」とは心や気持ちで感性的に感じた結果、物事など正しく捉えることができる。

    となりました。


    論理的か感性的か・・・。


    相談者の方は自分自身や状況がよくわからない状態で来られます。

    混沌とした状態。


    カウンセリングでは自分の状態や状況、考え、感情、行動をひとつひとつ紐解きながら、

    より良い状態へと向かっていきます。


    相談者の方が自分の状態や状況、考え、感情、行動を理解していく中で、

    「理解しています」とようやくカウンセラーは言えるような気がします。(あくまでも私の意見です)


    自分でも自分のことを理解するのは大変です。

    他者のことを理解するのはさらに大変です。


    「理解しています」は気軽に使えない言葉ですが、

    その言葉の代わりに、「受け止めます」がしっくりくる言葉です。


    相談者の方の話や気持ちを受け止め、

    そこから一緒に「わかる」「理解する」過程を経ていきます。

    そのプロセスを大事にしていきたいと思います。


    まずは、あなたを受け止めさせてくださいね。