約10年前、私は臨床心理士の先生から心理カウンセリングを受けました。


愛する人を失ったことに対する取り組みを1ヶ月に1回の頻度で行いました。


カウンセリングを提供している者がカウンセリングを受ける。


その当時の私は「臨床心理士なのに、自分の問題を解決することができないだめな人」と


自分を非難していました。自分自身に対して悲しんでいました。


辛く、しんどい状態を抱えていました。


知り合いの方に臨床心理士の先生を紹介して頂いたことをきっかけに


カウンセリングを受け始めました。


カウンセリングを受けるまでに約1年かかりました。


カウンセリングを受ける。


躊躇するのわかります。「敷居が高い」と感じるのわかります。


「何が起こるかわからない」と思うこと、わかります。


臨床心理士の私でさえ、躊躇し、怖いと思いましたから・・・。


人は体験したことがないことに対して恐れや不安を持ちます。


でも、恐れと不安を持ちながらも、一歩、行動する。


すると、恐れと不安は減ります。


また一歩、行動すると、恐れと不安はさらに減ります。


行動し、体験することの大切さ。


カウンセリングを通して、私が学んだことは、


＊愛する人を失った出来事を通して生じた感情と考えを受け止める
＊異なる視点から喪失体験を捉え、受け入れる
＊自分の人生を振り返る
＊私を取り巻く人々、環境を振り返る
＊感情の表出とコントロール
＊今後の生き方
＊臨床心理士としての私と個としての私、等


心理カウンセリングは特別なものではありません。


今の状態が大なり小なり変わるための方法のひとつです。


方法のひとつに過ぎません。


心理カウンセリングが気になる方は体験することをオススメします。


体験してみて、わかることがあると思います。


ブログのタイトル、「こんな私でも心理カウンセリング受けていいの？」は、


約10年前、カウンセリングを受ける前に、色々考え、悩んでいた私が


自分自身に投げかけていた問いです。


「臨床心理士の私でも、どのような自分でも、心理カウンセリング受けていいよ」と


今は答えることができます。


心理カウンセリングを受け、精神的に元気になった体験を大切にしながら、


最善の心理カウンセリングを提供していきます。


こんな私ですが、改めて、よろしくお願いします。