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  • できる範囲内で受け止める。そして切り替える。

    愛する人を失くした経験は非常に心が傷つく体験です。

    傷つくより、心が凍る体験と言えるかもしれません。

    母の死から3ヶ月が過ぎ、感情の波は収まっていました。

    でも、最近、

    母と似たような姿、

    やせ細り、がん治療中と思われる高齢の女性を見かけると

    腹の底から感情がこみ上げてくることがありました。

    急に大波にさらされる感覚。

    でも、その感情から逃げることはしません。

    湧き上がってきた感情を受け止めてあげる。

    悲しみが強い時は泣きました。

    「泣いちゃダメ」と自分に言ったら、自分が悲しみます。

    母も悲しむと思います。

    湧き上がった感情をただ受け止める。

    「悲しいよね。いいんだよ。泣いて」と、

    自分に言ってあげる。



    傷ついた体験は、感情、考え、行動に影響を与えます。

    悲しい、苦しい、辛い、しんどいなどの感情。

    「自分はだめ」「なんでこのような出来事が私の身に起こったの?」などの考え。

    泣く、自責するなどの行動。

    それらの反応をできる範囲内で受け止める。

    その後で、切り替えを試みる。

    切り替えが難しい場合は無理をしないで下さい。

    できる範囲内で受け止める。そして、切り替える。



    この一連の流れは、カウンセリングで取り扱います。

    練習でできるようになります。

    内面の変化は急には起こりません。

    でも、諦めず、繰り返し練習するとできます。

    急に悲しみの大波が私に襲ってきたら、

    ずぶ濡れになりますが、切り替えて、

    今、私がいるところに戻ってこれます。

    練習で身につけたスキルです。